ワタシのなかミは、
カラッポではナイ。
ユウウツとシンピで
ミたされていルのだヨ。
デ・キリコ
夕暮れの影が忍び寄るとき
偽物の命は愛を歌うか?
ダダイスムの芸術家として世間を騒がせた、マネキンの姿をしたミューズ。街の片隅をぎこちなく徘徊し、憂鬱に心をめぐらせている。自分の作品に否定的で、見つけると破壊しようとするキケンなヤツ。
様式
ダダイスム出身国
ギリシャ
代表作
- "通りの神秘と憂愁"
- "ヘクトルとアンドロマケ"
- "愛の詩" など
デ・キリコといえばこの一枚!
通りの神秘と憂鬱
傾いた日の長い影と、ばらばらな消失点へ伸びる町の外壁。通りの奥には何者かがいるが、姿は見えない。画面の要素のほとんどが陰鬱さを放っており、その中で輪回しをしながら光に向かっていく少女だけが神々しく浮かび上がる。デ・キリコはこの頃、哲学者ニーチェの提唱した永劫回帰などの哲学的思想を下地に、幻想の中の近代都市の風景を描いていた。
制作年
1914年
技法・材質
油彩、キャンバス
寸法
87cm x 73cm
所蔵
個人蔵
デ・キリコってどんな芸術家?
ジョルジョ・デ・キリコ
ギリシャ生まれで、ヨーロッパ各地を渡り歩きながら活躍した画家。人気のない広場や長く伸びる影、不気味なマネキンを描き、不安と神秘に満ちた「形而上絵画」という独自の世界を築いた。その幻想的な作風はシュルレアリストたちに強い影響を与え、ダダイスムの作家として語られることもある。晩年には自己批判から、美術館に展示されている自作を「贋作だ」と主張したり、自ら過去作を複製したりと奇行に走った、筋金入りの頑固者である。
フルネーム
Giuseppe Maria Alberto Giorgio de Chirico
誕生
1888年7月10日
死没
1978年11月20日(90歳没)